脊椎・脊髄の主な病気への理解を深めるために

脊椎・脊髄の主な病気

病気を知る前に、背骨について簡単に知っておくことで、より分かりやすくなります。

背骨について

背骨

背骨は専門的には「脊柱(せきちゅう)」や「脊椎(せきつい)」と呼ばれています。

背骨は「椎骨」と「椎間板」が交互に積み重なり、靭帯(じんたい)でつなげられてできています。

背骨は首からお尻まで一つに繋がっていて、部分ごとに名前がついています。

首の部分は頸椎、胸の部分は胸椎、腰の部分は腰、お尻の部分は仙骨・尾骨と呼ばれています。

椎骨は、前の部分「椎体」と、後ろの部分の「椎弓」から構成されています。

椎体と椎弓の間には「脊柱管」という管が首から仙骨上部まで通っています。この脊柱管の中には、とても大切な神経「脊髄※」と「馬尾神経」が通っています。

※脊髄も脊椎と同じように、身体の部分ごとに頸髄、胸髄、腰髄、仙髄、尾髄と名前があります。

椎骨

筋力が落ちたり、年齢を重ねたり、なんらかの衝撃を受けることで、脊柱管を通る神経に負担がかかることがあります。

そして負担がかかった場所から伸びる神経によって、身体に痛みやシビレなどが起こります。

例えば、首の部分を通る脊髄神経は「頸髄」と呼ばれ、8本の神経が腕や手に伸びています。それぞれに、腕や手のどの部分の感覚を感じるとか、どの部分の筋肉を動かすといった役割があります。さらに、頸髄の中には自律神経も通っていて、膀胱(排尿)、直腸(排便)、呼吸などを自然とコントロールしてくれています。

ですから、身体に痛みやシビレがあるのが当たり前だとか、年をとったからしょうがないと思わないでください。

身体を、ご自身をいたわってあげてください。

脊椎・脊髄の病気

神経に負担がかかることで起きる主な病気は下記の通りです。

首の病気

首の病気

頚椎 椎間板ヘルニア

頚椎症性 神経根症・頚椎症性 脊髄症(頚髄症)

腰の病気

腰の病気

腰椎 椎間板ヘルニア

腰部 脊柱管 狭窄症

腰椎変性すべり症

腰椎変性 側弯症・後弯症

胸の病気

胸の病気

胸部 脊髄症(ヘルニア・脊椎症)

その他の病気

その他の病気

骨粗鬆症性 脊椎 圧迫骨折

脊椎 分離症・すべり症

脊柱変形(思春期脊柱変形・成人脊柱変形)

後縦靭帯 骨化症、黄色靭帯 骨化症