春陽会中央病院 骨粗鬆症連携サービス
近年、人口の高齢化に伴い骨粗鬆症を患う方が増加しており、軽微な外力によって生じる骨折(脆弱性骨折)も増加しております。骨粗鬆症は骨の強度が低下し、骨折しやすくなる病気で、高齢になり骨折すると、日常生活の機能や生活の質が低下してしまいます。 骨粗鬆症患者は、日本に1,300万人(女性1,000万人 男性300万人)と推定されています。 骨折の予防には、骨粗鬆症の診断、治療の開始だけでなく治療を継続することが重要です。 |
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当院における骨粗鬆症への取り組み
当院では2020年4月より骨粗鬆症連携サービス活動(OLS活動)を開始しております。
多職種のメディカルスタッフがチームを組み、連携しながら骨粗鬆症の予防と改善、骨折予防に取り組んでいます。
※2024年 骨粗鬆症マネージャー(看護師2名、理学療法士1名)が3名在籍しています。
骨粗鬆症の病態
骨は絶えず、新しく骨を作る(骨形成)働きと、溶かして壊す働き(骨破壊)によって、新陳代謝を繰り返しています。 骨粗鬆症は、このバランスが崩れることで起こり、骨がスカスカになります。
骨粗鬆症の検査と診断
骨密度検査(DXA法)
腰椎と大腿骨の2部位の骨密度を測定します。検査は苦痛を伴わず短時間で行うことができます。
検査費用(4,500円)保険診療(1割 450円・3割 1,350円)
骨粗鬆症の薬物治療
骨粗鬆症治療薬には、骨が壊れるのを防ぐ薬、骨を作るのを助ける薬、両方の作用がある薬があります。病態に応じて使い分けますが、患者さんのライフスタイルに合わせて内服薬、注射薬(病院注射、自己注射)を選択することができます。 |
食事について
主食、主菜、副菜そろえてバランスの良い食事に心がけましょう。
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次の食品は、骨を弱くする成分が多いので、取りすぎには注意しましょう。
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運動について
運動は、骨密度を上げる効果があるとされています。 簡単なストレッチや有酸素運動(ウオーキング・ジョギング)、転倒を予防するためのバランスを養う運動など取り入れましょう。 入院の方には、筋力・バランス能力評価を行い、転倒予防を目的とし日常生活動作訓練や自主訓練などを行っています。 |