Coolief疼痛管理用高周波システムのご案内

ひざの痛みに対する新たな治療Coolief疼痛管理用高周波システム


当院では、慢性的な変形性膝関節症の痛みに対する新たな治療として「Coolief(クーリーフ)疼痛管理用高周波システム」を導入いたしました。

この治療は冷却された高周波エネルギーを用いて痛みの原因となる神経に直接働きかけ、効果的に痛みを軽減します。

手術を避けたい方や、従来の治療で効果が得られなかった方に適した新たな治療法です。

Coolief(クーリーフ)とは?


Coolief (クーリーフ)は、冷却技術と高周波エネルギーを組み合わせた新しい治療法で、痛みを伝える神経を一時的に遮断することで痛みを軽減します。

治療は短時間で完了し、身体への負担が少ないため、日常生活へ早期に復帰することが可能です。

治療の流れ

1.カウンセリング・神経ブロック

  • 医師が症状や治療歴を詳しく伺い、Coolief治療が適しているかを判断します。
  • 治療適応であれば診断目的に神経ブロックを行います。
  • 神経ブロックで症状が改善することが確認出来れば、別日にCoolief治療を行う日程を調整します。

2.Coolief治療

  • 局所麻酔を行った後、特殊なプローブを挿入し高周波を流すことでターゲットとなる神経を焼灼します。
  • 処置は手術室で行い、準備を含め1時間以内で終了します。

3.術後の経過観察

  • 術後は経過観察のため1泊入院していただきますが、退院後はすぐに日常生活に戻ることが可能です。
  • 痛みの軽減効果は、治療後数日から数週間以内に現れ、長期間持続します。
  • 治療後は外来で経過を見させていただきます。

対象となる方

Coolief治療は、以下のような方に適しています。

  • 変形性膝関節症による慢性的な膝の痛みをお持ちの方
    現在は変形性膝関節症に対する痛みのみが保険適応であり他疾患に対しては行なっておりません
  • 従来の薬物療法や注射治療で十分な効果が得られなかった方
  • 手術を避けたい、または手術が困難な方
  • 日常生活に支障をきたすひざの痛みを手術以外で軽減したい方

対象とならない方

以下のような患者様はCoolief治療が適さない場合があります。

  • ペースメーカーや他の電子医療機器を装着している方
    手術前にペースメーカー製造販売業者に問い合わせを行う必要があります
  • 治療部位に感染症や炎症がある方
  • 妊娠中または妊娠の可能性がある方
  • 痛みの原因が明確ではない方(診断がついていない場合)
  • 医師が治療に適さないと判断した方

治療費用

Coolief治療は保険適用が可能で、患者様の自己負担額は保険の種類や年齢によって異なります。

詳細は受付・スタッフまでお問い合わせください。

担当医師

前之原 悠司医師

春陽会中央病院 整形外科

前之原 悠司

まえのはら ゆうじ

取得認定医・専門医
  • 整形外科専門医
  • 日本体育協会認定スポーツドクター
  • リウマチ学会リウマチ専⾨医
専門分野
  • 整形外科一般